もともと働いていた会社はブラック企業?
今から十数年前、私はある会社を辞めることになりました。
当時は30代、仕事はある業種のエンジニアです。
そして技術部のリーダーということもあり、残業時間が月100時間を超えるのが普通でした。
残業代は一応出るので収入はかなり良かったです。
まあ当たり前ですよね!1日のほとんどの時間を会社に捧げているのですから。
でも、今日のブラック企業でよく言われている賃金未払いは無く、ただ単に拘束時間が長かっただけなんですね。
若かったから出来るんでしょう。
今ではそんな働き方、とてもできませんが…。
こんな会社ですが、当時の私はそんなに不満を感じず働いていました。
不満をしいて言えば休みが少ないこと位だったでしょうか。
なぜ不満を感じることなく働けたのか?
1.空調管理されていて居心地が良い
この業界では工場内の温度、湿度ともある程度空調管理されているので、夏は涼しく冬は暖かい環境の中で働くことになります。
正直こんな環境に慣れてしまうと外で働く仕事なんてとても出来ません。逆に外で働く友人は1日中工場の中で、お前よく働けるな~、息が詰まる!と言いますが。
2.仕事の内容に満足できる
ちょっとやそっとでは出来ない技術と知識がいる仕事なので、出来るようになると面白くなる。しかし、そうなるまでなかなか育たず、社内にそのような人材が何人もいるわけではなかったです。(50人中2~3人ぐらい)
しかし習得してしまえば基本給も一般社員より高く残業代だけでもかなりあるので、そうなった先輩が飲み会でみんなに振る舞うんです。
すると若手社員から憧れられ、私もその方々に憧れました。
そしてその方々と同じ立場になると仕事の達成感はもちろんのこと、飲み会のことからちょっと高陽した気分になるのです。
3.人間関係が良い
そして職場の人間関係、めちゃくちゃ良かったんです♪
正直これが一番重要!
人間関係といっても、直属の上司、他部署の上司、先輩、後輩等いろいろな関係がありますが、すべて良し!!!!
肉体の疲労は当然あるのですが、休憩時間の談笑、週末の飲み会、慰安旅行でのどんちゃん騒ぎ。
楽しかったです。
そして在籍部署のトップである工場長は厳しい人でしたが、頑張っている社員には本当に温かい気遣いをされる、とても尊敬できる人でした。
人間関係?で心に残った出来事。
入社してまだ日が浅く職場の中で足手まといになっていた頃、はやく先輩方の技術を習得しようと定時までに自分の与えられた下仕事を終わらせ、そこから3~4時間は毎日、技術者の手元をしながら教わっていました。
当然、サービス残業です!しかも自主的にやったんです(笑)でも、なかなか出来ないんですよ!3か月経っても…本当に悔しかったです。
ある日のPM8時頃、悪戦苦闘していたそんな時、背後から声をかけられました。
それは工場長だったのですが、じつはその時が工場長と私が初めて直接話をする瞬間でした。
工場長は当時頻繁に出張があり、私の入社時の面接のときも不在だったりして話をする機会がなかったのです。
初めての会話はこんな感じでした!ハッキリと覚えています。
工場長:がんばってるな!
私:はい!でも上手く出来ません…
工場長:大丈夫…俺も全部は出来ないから(笑)、それよりちゃんと残業をつけて頑張りなさい!
私:でも残業つけるほど戦力になってませんけど…
工場長:そんなことは考えなくていい、上手くなったら仕事で返せばいいから。
私:ありがとうございます!
それからは残業代をしっかりもらいながら、なんとか技術も習得し、ある程度会社に貢献することもできるようになりました。
その後、たくさんの困難な仕事を任せられ大変な思いもしましたが、困ったときは必ず良いアドバイスをして頂けたり、また力にもなって下さるのでどんどん突き進むことができました。
仲間たちも不思議なくらい面倒なことにも協力してくれるので本当にありがたかったです!
今思えば30代の私は、工場長とその職場の仲間たちに育てられたんだと感じています。
そんな会社をなぜ辞めることにしたのか?
次の転落人生の始まり!?でも当時は気がつかなかった ②で書いていきます。
この記事は過去の自分がどのように働いてきたのかを、私自身が心の整理をするために綴っています。なので読者の方々に向けて「だから…こうです!!」という結論的な事はお伝えできませんのでご了承ください。
コメント